デビルマンTV放映リスト
昭和47年7月8日〜昭和48年4月7日
毎週土曜8:30〜8:56 p.m.
NET系(現テレビ朝日系)
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1. 悪魔族復活
デーモン族‥‥。それは、氷河期以前に地球を支配していた種族である。のちに繁栄の一途をたどる人類の歴史では、神話や伝説上の悪魔としてその名を残しているにすぎない、凶暴な超能力をもった生物だった。だが、いま悪魔は甦る。氷に閉ざされたヒマラヤの奥深く、眠りから醒め、ひそかに活動を始めていたデーモン族は、人類を絶滅させ、地球を再びわがものにしようと、その恐るべき計画を開始した。大魔王ゼノンの命令によりダルミフェイラスとの戦いに勝利したデビルマンは、ヒマラヤ旅行に来ていた高校生不動明の体にのりうつり、人間界に侵入した。しかし、明の同級生・牧村美樹に巡り会い、彼女可憐さが胸をうち、悪魔の使命を忘れる結果になる。人間に心を奪われたデビルマンにゴウをにやしたゼノンは、妖獣ヘンゲを送り込み、計画の実行をうながすが、心に愛のめばえたデビルマンはヘンゲを倒し、デーモン族と戦う決心を固めるのだった。
2. 妖獣シレーヌ
美樹との楽しい生活は、明の心から自分がデビルマンであることを、ふと忘れさせてしまうほど楽しいものだった。それも束の間、明の前に二番手のデーモンが現れた。頭には大きな翼、足には鋭い爪。それが魔王ゼノンからの使者、妖獣シレーヌだ。デビルマンをもとどうりデーモン族の勇士に戻すには、美樹を殺す以外にないと考えたシレーヌは天空へ美樹をさらう。傷つきながらも必死に後を追うデビルマン。愛する美樹を返す条件として、ゼノンの元に戻ることを求められるが、シレーヌに美樹を生かしておく考えのないことを見抜いたデビルマンは、鋭い爪を身体に打ち込まれながらも、決死の反撃でシレーヌを倒す。
3. 妖獣ゲルゲ
シレーヌを倒したことで、デビルマンの裏切りは決定的となった。「デビルマンを抹殺せよ!」大魔王ゼノンの怒りが氷の世界にこだまする。ある日、奇怪な事件がおこった。青空に突如現れた竜巻が、ジャンボジェット機に襲いかかり、溶かしてしまったのだ。それは、新幹線やバス、町行く人々にまで及んだ。明の心に戦慄が走り、一匹のデーモンの顔が浮かんだ。正体はやはりゼノンからの刺客・妖獣ゲルゲだった。ゲルゲは、ばらばらにしてもすぐにまた復元する能力をもっているため、デビルアローデビルカッターも通用しなかったが、ゲルゲがナメクジ妖獣だとを見破ったデビルマンは海に誘い出し、海水に叩き込み逆にゲルゲを溶かしてしまった。
4. 魔将軍ザンニン
魔王ゼノンは、人類攻撃の先兵としての役目をついに魔将軍ザンニンに命令した。ザンニンは妖獣ベトラを部下として選び、闇の中をデビルマンのいる日本へと向かった。ベトラの超能力は、思いのままに人間を操ることができるクモだ。クモに入り込まれたタレちゃんがやさしい先生を襲い、アルフォンヌ先生ポチ校長に刀で斬りつける。だが、被害者の口から這い出たクモを明が発見したために、ベトラの正体がわれ、この事件はくいとめられた。しかし、ザンニンの攻撃の手はゆるまず、ベトラのクモは直接デビルマンの住む牧村邸へと向けられる。牧村夫妻と美樹を襲い、駆けつけて変身したデビルマンをも無数のクモの糸でがんじがらめにした。空中高く吊るし上げられたとたん、地面に向けてまっさかさまに突き落とされるデビルマン!そのとき「デビルウィング!!」背中からのびた翼がベトラの糸を断ち切った。とどめは七彩の電光を放つオパールビームだ。のたうつベトラをしりめに、デビルマンは美樹のもとに駆けつけるのだった。
5. 眠れる美女ゾルドバ
デビルマン以前にも、デーモン族を裏切ったものが一人いた。リタといい、彼女は魔王ゼノンによって冷凍にされ、生きることも死ぬこともできぬ、永遠の刑に処せられていた。ある日、転校生・氷村巌(実はデーモン族のスパイ妖獣ヒムラー)と明とのケンカの最中、洞窟から柩につめられたリタが発見される。だが、これはデビルマンをおびき出すためつくられたワナだった。リタを前にして、同じ裏切り者となった明の心は揺らめいた。氷村は計略どおりリタを連れ出し、妖獣ゾルドバが待つ館に明をまんまと誘い込んだ。ゾルドバの分身ともいうべき館の中にはさまざまなワナが仕掛けられており、現れては消えるゾルドバにデビルマンは苦戦を強いられる。傷を負いながらも、やっとのことでリタを抱き上げたデビルマン。しかしこれもワナで、二つの顔を持つゾルドバが、あらかじめリタを食い殺した後化けていたのだった(超ヒデェ〜)。仲間を殺されたデビルマンの心は怒りに燃える。猛火を浴びせ、逃げるゾルドバを、輝くデビルアローが粉々に打ち砕いた。
6. ロクフェルの首
妖獣ロクフェルは、魔王ゼノンからザンニンの下で人間攻撃を進めるよう命じられた。だがロクフェルはそれを不満とし、一人でデビルマンを倒そうと勝手に暴れ始めた。そこへ現れたデビルマンとの最初の戦いは、あっさりデビルマンに軍配があがり、ロクフェルは逃げるように土の中へ溶け込む。叱責する魔将軍から名誉挽回のチャンスを与えられたロクフェルは、再びデビルマンに挑戦した。しかし、決闘の場所は美樹とタレちゃんが行っている球場だった。逃げ遅れた二人の目の前で、二つのデーモンの戦いが始まる。デビルマンをくわえたまま得意とする地中へ体を沈めてゆくロクフェル。「ここで負けたら、二度と美樹と会えなくなる‥‥」満身の力を翼にこめたデビルマンは、ロクフェルを吊るしたまま飛び上がり、デビルビームでとどめをさした。
7. 恐怖の人形使いズール
妖獣ズールの作る人形は呪いの人形だ。人形を壊すたび、その人形と似た人間が無残な死をとげるのだ。妖獣アビルはデビルマン退治の切り札として、ズールに美樹の人形を作らせる。美樹の似顔絵が盗まれるといった不思議な事件から、デーモンのたくらみに気づいたデビルマンは、急いでコンロン山にあるズールの住む洞窟に攻撃を仕掛けた。待ち受けていたアビルと戦う間にも、美樹の人形は壊されていき、美樹は激しい痛みに襲われる‥‥。
8. イヤモンとバウウ
美樹を殺すことを使命とするイヤモンは、学生に化け、美樹のクラスに潜り込む。イヤモンに精気を吸い取られ、日ごとに美樹は痩せ衰えてゆく。すんでの所で明が飛び込むが、美樹の命はあと一週間というところまで追いつめられていた。デビルマンはイヤモンを攻めたてるが、イヤモンの兄バウウの出現で、美樹を回復させる方法を聞き出せないままイヤモンを殺してしまう。愛する美樹を救いきれなかったことで、デビルマンは途方に暮れたが‥‥。
9. 脳波妖獣ゴンドローマ
あらゆる生物の脳波をコントロールし、自分の命じるままに操れる力を持つゴンドローマ。魔王ゼノンは、地上に反乱を起こし、人間を恐怖のどん底に落とす役目をこの妖獣に命令した。ゴンドローマはペット動物やドブネズミ、野良犬を使って大混乱を巻き起こす。ゴンドローマを誘き出すために、変身せずにいた明も危うく脳を侵されそうになったが、自分の身を傷つけることでその恐るべき催眠光線に耐えた。そして明にのりうつるためにゴンドローマの実体が現れるやいなや、変身したデビルマンは、デビルアローを浴びせた。
10. 妖獣ガンデエ 眼が歩く
ガンデエガンダーガンダガンの妖獣三兄弟を呼ぶ声がヒマラヤ山中にこだました。魔王ゼノンの命令をいち早く察知した彼らは、すでに氷の国を後にし、日本へと向かっていた。眼さえ残せば不死身というガン兄弟の体質をいかし、まずガンダガン、ガンダーが先に戦った。こうしてデビルマンの武器を調べ尽くした上で、最後にガンデエが戦いを挑んだ。デビルチョップをはじめ、手の内を知られたデビルマン。切り札のデビルビームすら、三兄弟には通用しなかったのだ。そのとき、追いつめられたデビルマンの目にバックのネオン塔が映った。ネオンを爆発させ、そのまばゆい光でガンデエの眼を潰すことを思いついたのだった。
11. 真紅の妖花 ラフレール
美女の形をとり、次々と事件を起こすラフレールは、ドライブ帰りの明たちをも襲った。だが、デビルマンに変身した明は、その時の落雷で牧村博士を傷つけてしまう。これが原因で美樹とケンカした明は家出をするが、その前に氷村と最後の決着をつけようと学園に行った。チャンスとみたラフレールが学園を襲う。大陥没した校庭に落ちた美樹を助けるために、飛び込んだ明。眠り花粉を防ぎ、変身するデビルマンの前に、美しいラフレールは醜い怪物の正体を現した。
12. 火炎妖獣ファイアム
超音波妖獣アギュラーを人間界まで運んできた悪戯者のファイアムは、あちこち爆破させては喜んでいた。ファイアムが放った火に巻かれた美樹たちを助けるため変身したデビルマンは、その場でザンニンに発見されてしまう。アギュラーは倒したものの、超能力を跳ね返す胸板を持つザンニンには、さすがのデビルマンも歯が立たない。だがファイアムがガスタンクを転がし助けてくれたため、ザンニンとの勝負は日を改めることとなった。
13. 誇り高きマーメイム
誇り高き水の魔女マーメイムは、ザンニンを雨の檻に閉じこめ、単身デビルマンに挑戦した。マーメイムはまず、明たちを巨大な真珠貝に閉じこめた。明は無事脱出するが、牧村夫妻の閉じこめられた貝のありかがわからない。時間がたてば、貝の中味はすべて真珠になってしまうのだ。デビルマンは敗れたふりをしてマーメイムを騙し、貝のあるところまで連れていかせる。人質さえ助け出せば、マーメイムはもうデビルマンの敵ではなかった。
14. 氷の国への挑戦
美樹がザンニンに襲われ、重傷を負った生死の境をさまよう美樹の前に手をつき、明は悪魔の自分が側にいたことを詫び、たとえそこに死が待ち受けていようとも、デーモンの国へ決戦を挑むことを誓うのだった。しかしゼノンがいるはずだった氷の国はもぬけのからで、逆にザンニンと、氷村こと妖獣ヒムラーの待ち伏せにあってしまう。決死の戦いの末、魔将軍をクレバスの底に叩き込むが、デビルマンは魔王ゼノンの新たな攻撃を知らされるのだった‥‥。
15. 妖獣エバイン 千本の腕
「私はエバイン。あなたの腕が欲しいだけ。」バックミラーに女の顔が映り、運転手の手が勝手に動き出した。次々と起こる交通事故。半人半馬の妖獣エバインの仕業だった。この鏡の国に棲むエバインには、両腕がないかわりに、人間の腕を自由に操れる力があるのだった。エバインは妖将軍ムザンからもらった不思議な鍵で、デビルマンを鏡の世界へ閉じこめることに成功する。レスラーやボクサーの千本の腕がデビルマンを捕らえた‥‥。
16. 闇に棲む妖獣ジェニー
子供にしか見えない赤いルビーのような星。だがそれは、ただ巨大な頭部だけの存在、妖獣サイコジェニーだった。彼女は子供たちに催眠術をかけ、夢の中で命令を下した。夜中、夢遊病者のように歩き出し、ジェニーの命ずるままに川の中へ入ろうとする子供たち。だが、その中に異変に気づいた明もまぎれこんでいた。鎖のように絡みつくジェニーの髪も、勇士デビルマンを縛りつけておくことはできない。デビルビームが紙くず同然に断ち切ったのだ。ジェニーが死んだ後、子供たちは安心して眠れるようになった。
17. 切手妖獣ダゴン
「人間を根絶やしにせよ!ただし我らデーモンは、人間にくらべてはるかに寿命が長い。大人達はほうっておいても死ぬ。始末せねばならんのは子供たちだ。まず、子供をかたづけろ!」妖将軍ムザンからこう命令された妖獣ダゴンは、紙芝居屋に化け、子供たちに妖獣の紙切手を配った。やがて夜になると、ダゴンの鳴らす拍子木のような歯音に操られ、切手から抜けだした妖獣どもは巨大化し、子供たちを襲った。恐怖にかられた子供たちは、死ぬかあるいは半狂乱となってしまう。子供たちを守るため変身したデビルマンをも切手の妖獣軍団が取り囲むが、正体を見破ったデビルマンのデビルカッターがダゴンの歯音を止めると、すべて幻となって消えてしまう‥‥。
18. 銀色の魔矢子
ヒマラヤを引き払ったデーモン族は、世界各地で人間に気づかれぬよう、その魔手を着々とのばしつつあった。一方、喫茶店「チャコの店」には美人ウエートレスの魔矢子が入り、その妖しい魅力が男の客を引き、店はにぎわっていた。だが魔矢子は人間達を同士打ちさせるために送り込まれたデーモン族の妖獣メグだったのだ。それを知らぬ男どもは、やがて魔矢子を巡って殺し合いを始めるまでになる。またメグの正体を見てしまったチャコはメグにさらわれ、行方不明になってしまう。これに気づいた明は、残酷なメグの陰謀を砕くために変身する。デビルマンがメグを倒した翌日から、魔矢子は姿を消し、店はいつもの明るさを取り戻した。
19. 妖獣アダル 人形作戦
マリオネットよろしく、空から銀の糸でマネキン人形を操り、人間を異常な行動にかりたてたのは、妖獣アダルだった。タレちゃんは、偶然マネキン人形が歩くのを見てしまったために、人間と人形の区別がつかなくされてしまう。姉の美樹を殺したと思い込んで家出をしたり、さらにはなかよしのミヨちゃんに化けた人形にそそのかされて列車へ飛び込もうとさえするありさまだった‥‥。
20. さらば妖獣ドランゴ
妖将軍ムザンは、ついにデビルマンのただ一人の友人、冷凍妖獣ドランゴまでさしむけてきた。転校生として人間の姿で現れたドランゴは、ミヨちゃんやタレちゃんを氷づけにしてしまう。そして明までも氷の中に閉じ込めてしまった。だがドランゴには明を殺すことはできなかった。人間として暮らすうちに、ドランゴもまた人間を愛するようになっていたのだった。そしてゼノンの命令に背くことのできないドランゴは、悩み抜いたあげく、わざと美樹を人質に取り、デビルマンに決闘を挑む。もちろん、友人デビルマンが、自分を遠慮なく倒せるようにするためだった‥‥。
21. 妖獣ドローは人間が好き
動物の命を栄養源に、無限の生命をもつのが妖獣ドローだった。赤い雨となり襲ってきたドローは、デビルビームで粉々に砕いても増殖し、また一体となる不死身の怪物だった。そこでデビルマンは、ドローを一体にまとめさせ、そのまま噴火する火山に叩き込み、一気にドローを焼きつくした。
22. 妖獣ムガール 幻影の魔術師
ある日の町中。多くの人々の前で明が美樹を襲った。そして、明は罪人として追われるはめになった。だがこれは、デーモン族きっての魔術師・妖獣ムガールのしわざだったのだ。美樹を襲ったのは、実はムガールの作りだした明の幻影なのである。本物の明はこのぬれぎぬを晴らすため、行くえ知れずとなった美樹と憎きムガールを捜すが、美樹の幻影に振り回されて傷ついてしまう。やがて本物の美樹を捜し当てるが、ほっとする明の前に立ちふさがったのは四人のムガールだった‥‥。
23. 妖獣ベラ チベットの怪
ひょんなことでチベットに行った明と美樹は、ある村で死んだはずの男に襲われる。これは“葬儀屋”とあだ名されるデーモン族の妖獣ベラのしわざに違いなかった。明たち一行は村人に捕らえられ、鳥葬にされそうになる。村人はすでに全員殺され、ベラの魔力に操られているだけだったのだ。鳥たちがエサを求めて襲ってくる。美樹が気絶するのをまってロープを切った明は、変身して葬儀屋ベラの葬儀のために舞い上がった。
24. 妖獣ジャコン 生きている幽霊
「魂が私の大好物。七日七夜かけて魂は私の魔力の栄養源となる」離魂妖獣ジャコンはそううそぶきながら、アルフォンヌチャコの魂を抜いてしまった。精神だけとなったチャコは、アルフォンヌを殺そうと壁やドアを抜けて手術室へ入り込んだ。二人の命を救うためにデビルマンはジャコンを探すが、ジャコンの動きは素早い。ジャコンの手に光るメス。危機一髪、デビルマンはジャコンをとらえ、デビルビームを浴びせた。
25. 妖将軍ムザン 学園大襲撃
遅刻した明とタレちゃんは、学園に入るに入れなくなっていることに気づく。ムザンがその魔力で学園を異次元の世界へ縫い込んでしまったのだった。「ムザンがあやつる針と糸、空間を袋に閉じて縫い込む魔力。どうだデビルマン、いかにおまえとて降伏するしかあるまい!」あざ笑うムザン。ここでムザンを殺せば、美樹たちは永久に元の世界には戻れなくなる。デビルマンは一瞬のスキをついて、異次元空間にうまくおどりこんだが‥‥。
26. 白銀の妖獣ララ
明たちとスキーに出かけた美樹が、列車の窓ごしに見た女の顔。それは幽霊などではなく、スキー場に潜入している妖獣ドドにゼノンの命令を伝えにきた妖獣ララだった。「デビルマンに悟られぬよう、一人でも多くの人間を殺せ!」行動に移るドド。しかし明たちの行くスキー場こそ、ドドのいる場所。デビルマンが気づかぬはずがなかった。デビルマンを生きている檻に閉じ込めたドドは、ララの変身能力で明に化け、スキー客の虐殺を計るが、ララのドジで未遂に終わる。そこへ檻を破ったデビルマンが出現!
27. 妖獣ジュエル 果てなき欲望
ゼノンより魔王の名を譲り受けることを条件に、ムザンのあとを継いだ妖元帥レイコック。彼女はまず指輪を抜くと、それを地上へ放った。降って湧いたように出現した妖獣ジュエルは、人間の虚栄心と群集心理を巧みに利用し、群集に銀行を襲撃させた。だが対するデビルマンは、ついにデーモン族を裏切る決心を固めた心優しきララの協力を得て、見事な反撃を開始する‥‥。
28. 妖獣ミニヨン 悪魔のペンダント
ある日、ミヨちゃんはブローチを拾ったとたんに小さくなってしまう。これは物体を縮める能力を持つ妖獣ミニヨンのしわざだった。小さく縮められたものには、イヌやネコでさえ巨大な猛獣と化した。ついにはデビルマンまで縮められてしまい、怒ったララは、単身ミニヨンに戦いを挑む。このララの活躍でできたスキが、苦しむデビルマンを救うきっかけになった。
29. 妖獣ケネトス 謎のネックレス
妖獣ケネトスがばらまくネックレスを首にした人間は、その首だけが未来永劫ケネトスの闇へ行ってしまう。人間の世界へ姿を現さぬケネトスに対して、デビルマンには戦うすべがなかった。だが、ララの両手だけが闇に吸い込まれたことを知ったデビルマンは、ある名案を思いついた‥‥。
30. 妖獣ファイゼル 影に狂う
妖獣ファイゼルが天空より落とす影に覆われた人間たちは、知性や教養そっちのけで本性をさらけ出してしまう。そして狂気に走る人間たちが、美樹やララ、ポチ校長までピンチにおとしいれた。だがなぜかアルフォンヌだけはいつもと変わらない。そのナゾを解くために降りてきたファイゼルは、デビルマンに発見され倒される。「なぜ?」とうめくファイゼルに、デビルマンはこう答えた。「本性むき出しのやつが狂うもんか」
31. 妖獣キルスキイ 真紅の旋風
妖元帥の笏杖から生まれた妖獣キルスキイは、無頼の酒好きで、特にカクテル・スターダストを飲むと、俄然力が湧いてくるのだ。裏切者ララをさらい、デビルマンを呼び出し、戦いの舞台は整った。しかしキルスキイは赤い腐敗液を噴射し、デビルマンを包み込んだまではよかったが、そこで惜しくも酒がきれ、とたんにしょぼくれた老人となってしまうのだった。
32. 妖獣オーロラ 輝く牢獄
妖獣オーロラに流星の不意打ちを受けた明は、思わぬ深傷を負い、変身もかなわなかった。これに怒ったララは、オーロラに戦いを挑むが、逆に上空に連れ去られ、オーロラの奥の手である光の牢獄に閉じ込められた。そのころやっと変身したデビルマンは、この光の幕に姿を隠し、オーロラに近づいた‥‥。
33. 妖獣ウエザース 太陽の反乱
妖獣ウエザースの登場で、町は異常気象にみまわれた。彼の左の青い目が光ると冬を、右の赤い目が光ると夏の猛暑をもたらすのだった。デビルマンは吹雪に逆らって飛び上がるが、雪は雹に変じ、デビルマンの両手を氷詰めにしてしまう。ウエザースのアイス・ロックだった。これをたたきつけてはずしたデビルマンは、ウエザースの本体がほかならぬ目であることに気づく。
34. 妖獣アルロン 恐怖のマキシ
巨大な白鳥にも見まごうドレスが、淡い月の光に沿ってすべるように人間界へ向かう。妖元帥の愛人・妖獣アルロンが、苦しむ妖元帥のために、自らの意志でデビルマンを倒しに行動を起こしたのである。あらゆるものを巻き込み、絞り上げてしまうアルロンのマキシコートには、デビルチョップもデビルカッターも歯が立たない。デビルマンに勝ち目はないのか‥‥。
35. 妖元帥レイコック 凍れる学園
それは明が野球の試合をしているときに起こった。時間のたつのが急に遅れだし、明とララを除き、あらゆるものがその動きを止めたのだ。これこそ、愛するアルロンを亡くした妖元帥レイコックが用意したデビルマンとの決戦の場だった。銀河を従えて天下る妖元帥。迎え撃つデビルマン。激しい死闘が繰り広げられる。さすがに魔王ゼノンから、全幅の信頼を受けている妖元帥は不死身だった。だが、髪飾りに生命の源があることを知ったデビルマンは、それを破壊する。そして妖元帥の死で時はまた動き始めた。
36. 妖獣マグドラー 空飛ぶ溶岩
「いかにデビルマン強しといえ、一週間、十日と戦い抜く力はあるまい」レイコックの死で、再び指揮をとることになった魔王ゼノンは、妖獣マグドラーを地上に送り込んだ。富士山が噴火、隅田川は火山となり、ララまで焼き殺される。デビルマンはマグドラーと戦い、何度となく倒す。だが、大地からエネルギーを補給しては、また立ち向かってくるマグドラーに苦戦をしいられる。人間のために、ララのために、ここで負けることはできない。デビルマンはマグドラーを宇宙空間にまで引きずり上げ、エネルギーの補給を断ち切ったところで再び挑戦し、宇宙の塵と化すことに成功した。
37. 妖獣ウッドドウ 怒れる緑
妖獣ウッドドウが操る木の大群は、溶解液の入った実を武器に、町へ進攻し始めた。だがこの恐るべき事態に、デビルマンでさえ、つかの間の安息に野獣のカンを鈍らせ、気づかないでいた。そして異変に気づいたときはすでに遅く、明たちは歩き回る木々に囲まれていた。デビルアイで正体を見破るが、ウッドドウを倒すために変身した明は、タレちゃんにその場面を見られてしまうのだった。
38. 妖獣ドリムーン 月は地獄だ
月が地球に接近し、世界中を異常な高潮が襲った。これは人類絶滅の切り札として送り込まれた、妖獣ドリムーンのたくらみだった。人類滅亡まであと三日。大人はみな発狂し、子供はみな正気に戻る。デビルマンはドリムーンを倒すべく、月への片道飛行に飛び立った。しかしドリムーンは月ではなく地球を回る人工衛星にひそんでいた‥‥。
39. 妖獣ゴッド 神の奇蹟
邪魔をすれば美樹に正体をばらすと明を脅迫し、暴れまわる妖獣ゴッド。だがその魔手がタレちゃんにまでおよんだとき、ついに明はゴッドの前に立ちはだかった。ゴッドは美樹に明がデビルマンであることを教えてしまい、明はしかたなく美樹の目の前で変身してしまう。だが戦いが終わった明には、愛する美樹のやさしい言葉が待っていたのだった。
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